電気自動車(EV)で使われた中古電池のリサイクル

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電気自動車(EV)で使われた中古電池のリサイクルについて書いています。

EV バッテリーのリサイクル: コストと部品(EV battery recycling: cost and components)という記事では、リチウムイオン(Li-ion)電池のリサイクルの経済性を分析した報告書によると、自動車用パックの使用済み価値は、バッテリー電気自動車で3.3ポンド(約601.97 円)/kg、プラグインハイブリッド電気自動車で2.2ポンド(約401.31 円)/kgである。しかし、英国を拠点とするOEMSは、処理のために輸出されたリチウムイオンバッテリーのリサイクル費用として3~8ポンド(約547.29円~1,459.43円)/kgを支払っていると書かれている。

また、What Happens To Dead Electric Car Batteries?(電気自動車のバッテリーはどうなる?)という記事では、GLGネットワ​​ークのメンバーでリチウム・リサイクル・システムズの最高経営責任者であるパトリック・カラン氏は、バッテリー1トンの処理には約73ポンド(約90ドル、約13416.39円)の費用がかかると示唆していることが書かれており、さらにニッケル、マンガン、コバルトの酸化物と炭素の混合物は約246ポンド(300ドル、約44730.75円)で、金属は約410ポンド(500ドル、約74,551.25円)で売れると書かれている。

だが、注意しなければいけないのは、EVバッテリーのリサイクルには、リサイクル工場への可燃物の輸送や考慮しなければならない”コスト”が存在するので、その分、価格が大幅に上がることを忘れてはいけない。

次にEV、バッテリーの無駄、そして100万ドルのチャンス(EVs, battery waste and million-dollar opportunity)という記事では、業界関係者によると、インドにおけるリチウムイオン電池のリサイクルコストは1kgあたり約90~100ルピー(約161.52円~約179.46円)であることが報告されているが、リチウムイオン電池施設には、資源の収集、輸送、管理のための技術や人材などへ多額の投資が必要であり、リサイクルにかかるコストが高いといったことが書かれている。またコストを回収し利益を計上し始めるまでに少なくとも5年程度はかかるとも書かれている。

■世界のリチウムイオン電池リサイクル市場

市場調査やコンサルティング事業を手掛ける企業であるMarketsandMarketsによると、2021年の世界のリチウムイオン電池リサイクル市場は46億ドル(約6,859億円)で、2030年には228億ドル(約3兆3,999億円)に達すると予想されている(参照:https://www.eetimes.com/ev-battery-recycling-capacity-not-so-fast/

※引き続き、電気自動車(EV)で使われた中古電池のリサイクルについて調査を行っていきたいが、時間がないので、随時更新していきます。

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