ChatGPTが生成するコードにはAIの妄想で生成されるコードも存在することについて解説しましたが、Google Bardで生成されるコードにはAIの妄想で生成されるコードも存在することについて解説します。
Google Bard(https://bard.google.com/)を介してAIに「Pythonを用いてGoogle Bardで生成される情報を取得するコードを書いてください。」と質問してみました。
■コード
- import requests
- # Google Bard API エンドポイントの URL を設定します。
- API_ENDPOINT_URL = “https://bard.googleapis.com/v1/generate”
- # リクエスト本文を設定します。
- request_body = {
- “text”: “今日は何の日ですか?”,
- “parameters”: {
- “temperature”: 0.9,
- “top_p”: 0.9,
- “presence_penalty”: 0.2,
- “stop_token”: “。”
- }
- }
- # HTTP POST リクエストを行います。
- response = requests.post(API_ENDPOINT_URL, json=request_body)
- # 応答を解析します。
- response_json = response.json()
- generated_text = response_json[“generated_text”]
- # 生成されたテキストを出力します。
- print(generated_text)
質問後、生成されたコードが上記となる。コードだけをパッとみると何ら問題はないように見えるが、このコードでは実装できない。そもそも、2023年5月11日時点では、Google Bard API エンドポイントの URLは公開されていない。
検証を行うために、Webブラウザのアドレスバーに「https://bard.googleapis.com/」を貼り付けてアクセスしてみるが、「Error 404 (Not Found)!!1」、「404. That’s an error. The requested URL / was not found on this server. That’s all we know.」と表示され、該当するもの(Webページ)をサーバが見つけられなかった。
なお、別でGoogle Bard(https://bard.google.com/)を介してAIに「Google BardはAPIを提供していますか?」と質問したところ、「Google Bard API は現在開発中ですが、一般に公開される予定」という情報が生成されたので、今後Google Bard APIが一般に公開される可能性は高い。
参考:https://ai.google/discover/palm2
しかし、2023年5月11日時点では、Google AI の大規模な言語モデルである PaLM 2(PaLM 2 は 1.56 兆語のデータセットでトレーニングしている)が、妄想で生成したコードが表示される場合があるので、注意と理解をした方が良い。