より良い品質の種子を得るための技術的介入

スポンサーリンク

マメ科の作物(豆、エンドウ豆、レンズ豆)は土壌中の菌類やバクテリアと協力して独自の窒素(独自の肥料)を生成することができる。そのため、マメ科植物の窒素固定経路を、イネ、コムギ、トウモロコシ、モロコシ、キビなどの他の作物に移動できるような取り組みを開始されている。これらは、遺伝子組み換え生物(GMO)と呼ばれ、専門用語で「トランスジェニック(transgenic)」という。実は、完全な遺伝子組み換えでないものもある(遺伝子編集と呼ばれるものを使っているものもあり、これは通常の交配と変わりません)という主張も存在する。が、これらを用いることで食料生産性を高めることができる。

しかし、これまでに遺伝子組み換えの有望な試みが行われたが、マメ科植物における形質転換効率の低さや再生の難易度の高さが最も大きな制約となり、これが新たな試みが行われていないようだ。世界の大部分に十分な食糧を供給するためには、形質転換と再生効率を改善する新しいアプローチが必要である。

参考:Gene-Editing Technologies and Applications in Legumes: Progress, Evolution, and Future Prospects(https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fgene.2022.859437/full

参考:Nitrogen Fixation by Legumes(https://pubs.nmsu.edu/_a/A129/

参考:Soil bacteria could improve crop yields, via fungi(https://news.cornell.edu/stories/2021/04/soil-bacteria-could-improve-crop-yields-fungi

参考:Wealthy Nations Must Support Africa in the Face of Famine and Climate Change, Says Bill Gates(https://news.yahoo.com/wealthy-nations-must-support-africa-133647437.html?fr=sycsrp_catchall

■科学的に考えるコーナーへ戻る

タイトルとURLをコピーしました