ChatGPTのような生成AIの登場と進化で教師が仕事を失う、もしくはなくなるのかについて書きます。
まず2023年3月の段階では「AIはまだ限られた分野でしか活躍しておらず、あくまで補助的な存在である」ことが言えます。今後、限られた分野の幅が広まれば、教師が教育現場で必要とされる役割をAIがサポートすることができます。しかし、この段階ではAIは教師の代替品ではありません。また、現段階では、AIには人間のような「思考力」や「感情」を持つことはできません。そのため、人間の教師には代えがたい役割があり、教師に求められる能力や役割は多岐にわたり、AIが代替できるものばかりではありませんし、教師は知識を伝えるだけでなく、「学習者の個性や背景に合わせた指導を行い、学習者の能力や興味を引き出す」ことができます。これをAIが代替できるのはまだ先になるというのが私の考えです。さらに教師は学習者の人間性を育むことや、社会性を学ばせることも役割の一つとしてあります。果たしてこれはAIに代替できるのでしょうか、私には疑問です。仮にできたとしても、これもまだ先のことになるというのが私の考えです。また、これは人間の教師の「価値」であるとも言えます。
■AIによって新たな需要が生まれる可能性
AIを活用するためには、AIの操作や設定、学習者のデータの分析が必要です。これらの作業を担う人材が必要になり、新たな職業が生まれる可能性があります。新しい職業が生まれた結果、教師がそちらの職業へ移り変わるということが考えられます。また、AIによって生み出される新しい創造的な業務は、人間の専門知識が必要になることも予想されます。