Pythonプログラム内のすべてのデータは、オブジェクトまたはオブジェクト間の関係によって表されていますので、関数も「オブジェクト」です。オブジェクトであるため、他の関数に引数、パラメータとして渡すことが可能です。なので、今回はPythonで関数を定義し他の関数に渡してみます。
■Python
今回は、Google Colaboratoryを用います。Google ColaboratoryのPythonのバージョンは、記事作成時点では「3.7.13」となっています。
■関数を定義する
では、早速関数を定義し他の関数に渡してみますので、関数を定義します。
■コード
def test(name="世界"):
print(f"こんにちは {name}!")
test()今回はdef文を用いてtestという関数を定義します。関数の括弧内には「name=”世界”」と記述し、引数,パラメータを設定します。設定後、関数内に関数が呼び出された時に実行させる処理を記述します。今回はprint()で日本語の文字を出力させる処理です。
関数を定義後、定義した関数を呼び出すために、関数名である「test()」を記述し、関数を実行してみます。
■実行・検証
コードを記述後、セルを保存し実行します。
実行してみると、今回定義した関数が呼び出さ、関数内に記述した処理が実行され出力されました。
■定義した関数を他の関数に渡す
出力後、今度は定義した関数を他の関数に渡してみます。
■コード
def test(name="世界"):
print(f"こんにちは {name}!")
help(test)今回は、help()を用います。これは組み込みの Python ヘルプ システムを呼び出すことができ、指定された関数などのドキュメントを取得することができます。この関数の括弧内に、今回定義したtest()関数を引数,パラメータとして渡します。
■実行・検証
引数,パラメータとして渡した後に、セルを保存し実行します。
実行してみると、今回定義した関数のドキュメントが出力されました。これで関数を定義し他の関数に渡し、関数を呼び出すことができることを確認できました。
■定義した関数自体に関数を渡す
確認後、今度は実験として定義した関数自体にその関数を引数,パラメータとして渡します。
■コード
def test(name="世界"):
print(f"こんにちは {name}!")
test(test)■実行・検証
引数,パラメータとして渡した後に、セルを保存し実行します。
実行してみると、今回定義した関数自体に、その関数を引数,パラメータとして渡し、関数を呼び出すことができることを確認できました。
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