PythonでFakerを用いたランダムの名前と住所のリストを作成し出力してみます。
今回はFakerを用います。このライブラリはPythonの標準ライブラリ・モジュールではありませんので、事前にインストールする必要があります。また、randomモジュールとpprintモジュールを用います。この2つはPythonの標準ライブラリですので、事前にインストールする必要はありません。
■今回の環境(Python)
今回のPythonは、バージョン3.10.11を用いる。(なお、Google Colaboratory(Google Colab)を使用。)
■Fakerを用いたランダムの名前と住所のリストを作成する
では、早速Fakerを用いたランダムの名前と住所のリストを作成するスクリプトを書いていきます。Google Colaboratory(Google Colab)を用いていますので新しいノートブックを作成し、ノートブック内にコードセルを追加しコードを記述していきます。
■コード
from faker import Faker from random import randint import pprint fake = Faker(locale = "ja_JP") address_book = [] for i in range(0, 5): address_entry = { "名前": fake.name(), "番地": randint(a = 1, b = 250), "通り": fake.street_name(), "市町村": fake.city(), "都道府県":fake.administrative_unit(), "郵便番号": fake.postcode(), "国名": "日本" } address_book.append(address_entry) pprint.pprint(address_book, width=40)
まずはライブラリのインポートを行います。最初に、fakerとrandomモジュールをインポートします。fakerモジュールは、ダミーデータを生成するためのさまざまなロケールに対応しており、今回は日本のロケールを指定しています。randomモジュールは、住所の番地をランダムに生成するために使用されます。
次にFakerオブジェクトの作成を行います。Faker(locale=”ja_JP”)を呼び出して、日本のロケールを使用するfakeオブジェクトを作成します。このオブジェクトは、ダミーデータを生成するための様々なメソッドを提供します。(https://faker.readthedocs.io/en/master/locales/ja_JP.html)
その後、住所帳の作成とループを行います。「address_book」という空のリストを作成します。次に、range(0, 5)で5回の繰り返しを行うforループを作成します。今回は5つの住所エントリを生成しますのでそのためのループです。
次に住所エントリの作成を行います。各繰り返しの中で、address_entryという辞書を作成します。この辞書には、名前、番地、通り、市町村、都道府県、郵便番号、国名の情報が含まれます。fakeオブジェクトのメソッドを使用して、名前や住所の各要素をランダムに生成します。番地はrandint()関数を使って1から250までのランダムな整数を生成します。
生成後、住所エントリのリストへの追加します。address_entryをaddress_bookリストに追加します。これにより、各繰り返しで生成された住所エントリが保存されます。
保存後、結果の表示します。pprint.pprint()関数を使用して、address_bookリストを整形して表示します。これにより、生成された住所帳の内容が見やすく表示されます。
これで、それぞれの繰り返しでダミーの住所エントリが生成され、最終的に整形された住所帳が表示されます。
■実行・検証
コードセルにコードを記述後、実行ボタンをクリックします。
クリックすると、Fakerを用いてランダムの名前と住所などが記載されたリストが生成され、リストを表示させることができました。
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