AWS EC2の「Ubuntu Server」インスタンス上にvsftpdをインストールする

AWS EC2の「Ubuntu Server」インスタンス上にvsftpdをインストールしてみます。

vsftpdは、非常に安全なFTPデーモンであり、Linuxを含むUnix-like（Unixに類似したOS）用のFTPサーバーです。

なお、この記事は「AWS EC2の「Ubuntu Server」インスタンスにSSHクライアント「PuTTY」を用いてSSHで接続する」という記事の続きでもあります。

■PC環境
■SSHクライアント「PuTTY」を用いてSSHで接続する
■vsftpdのインストール
■vsftpdの開始とインストール確認を行う

■PC環境

Windows10（Google Chrome）

AWS インスタンス作成済み（Ubuntu 22.04 LTS (GNU/Linux 5.15.0-1011-aws x86 64)）

■SSHクライアント「PuTTY」を用いてSSHで接続する

インストールされている Node.js のバージョンを確認してみますが、その前に「AWS マネジメントコンソール」にログインし、「EC2」サービスへ移動します。移動後、「EC2 Management Console」内の左メニューの「インスタンス」の「インスタンス」をクリックすると、作成した「インスタンス」が一覧で表示されます。

今回作成した「Ubuntu Server」インスタンスの「インスタンス状態」が「実行中」であることを確認します。確認後、SSHクライアント「PuTTY」を用いて、SSHで接続を行います。

Welcome to Ubuntu 22.04 LTS (GNU/Linux 5.15.0-1011-aws x86 64)
* Documentation: https://help.ub 
* Management: https://landscape.canonical.com 
* Support: https://ubuntu.com/advantage
System information as of Fri Jul 8 00:49:50 UTC 2022
System load: 0.0 Usage of 7: 22.6% of 7.58GB Memory usage: 234 Swap usage: 0%
Processes:
100 Users logged in: IPv4 address for etho: ***.**.**.**
* Ubuntu Pro delivers the most comprehensive open source security and,
compliance features.

Ubuntu Pro for AWS | Ubuntu
Ubuntu Pro for AWS, the Ubuntu image optimised for production and professional use on public cloud. Including broad secu...
ubuntu.com

42 updates can be applied immediately. 
22 of these updates are standard security updates. 
To see these additional updates run: apt list --upgradable

SSHで接続すると、上記のようなメッセージが出力されます。

ubuntu@ip-**-**-**-**(ipアドレス):~$

出力後、上記のように出力されれば、接続は完了となります。

■vsftpdのインストール

$ sudo apt update

接続完了後、上記のコマンドを入力し、Enterキーを押します。sudo権限で「apt」コマンドを用います。「apt」コマンドは、システム内のソフトウェアのインストール、削除、更新を担当し、「update」でリポジトリ内の利用可能なすべてのソフトウェアを読み取り、これらを「Ubuntu 22.04 LTS」インスタンス側にあるバージョンと比較して、最新のものに更新します。Enterキーを押すと、更新が行われ、完了となります。

$ sudo apt install vsftpd

完了後、上記のコマンドを入力し、Enterキーを押します。sudo権限で「apt」コマンドを用います。今度は「install」でvsftpdを指定し、インストールを行います。

Reading package lists... Done
Building dependency tree... Done
Reading state information... Done
The following additional packages will be installed:
  ssl-cert
The following NEW packages will be installed:
  ssl-cert vsftpd
0 upgraded, 2 newly installed, 0 to remove and 18 not upgraded.
Need to get 140 kB of archives.
After this operation, 391 kB of additional disk space will be used.
Do you want to continue? [Y/n]

Enterキーを押すとパッケージの確認が行われ、追加ディスクスペースの情報などが出力され、「Do you want to continue?（続けますか？）」と質問されますので、「Y」と入力し、Enterキーを押します。

Get:1 http://us-east-2.ec2.archive.ubuntu.com/ubuntu jammy/main amd64 ssl-cert all 1.1.2 [17.4 kB]
Get:2 http://us-east-2.ec2.archive.ubuntu.com/ubuntu jammy/main amd64 vsftpd amd64 3.0.5-0ubuntu1 [123 kB]
Fetched 140 kB in 0s (449 kB/s)
Preconfiguring packages ...
Selecting previously unselected package ssl-cert.
(Reading database ... 122243 files and directories currently installed.)
Preparing to unpack .../ssl-cert_1.1.2_all.deb ...
Unpacking ssl-cert (1.1.2) ...
Selecting previously unselected package vsftpd.
Preparing to unpack .../vsftpd_3.0.5-0ubuntu1_amd64.deb ...
Unpacking vsftpd (3.0.5-0ubuntu1) ...
Setting up ssl-cert (1.1.2) ...
Setting up vsftpd (3.0.5-0ubuntu1) ...
Created symlink /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/vsftpd.service ? /lib/systemd/system/vsftpd.service.
Processing triggers for man-db (2.10.2-1) ...
Scanning processes...
Scanning candidates...
Scanning linux images...

Restarting services...
Service restarts being deferred:
 systemctl restart systemd-logind.service
 systemctl restart user@1000.service

No containers need to be restarted.

No user sessions are running outdated binaries.

No VM guests are running outdated hypervisor (qemu) binaries on this host.

Enterキーを押すと、インストールが開始され、上記のようなメッセージが出力されます。これでインストールが正常に完了となります。なお、インストール完了同時に、vsftpdが自動的に開始となります。

■vsftpdの開始とインストール確認を行う

$ sudo systemctl status vsftpd

インストール完了後、実際にvsftpdが開始されているのかを、インストール確認も兼ねて確認します。確認のために、上記のコマンドを入力しEnterキーを押します。「systemctl」コマンドを用いてvsftpdが開始されているか確認します。systemctlは、広く採用されているinitシステムとサービスマネージャーsystemdの制御インターフェイスおよび検査ツールです。systemdは、Linux初期化システムおよびサービスマネージャーであり、デーモン（バックグラウンドで実行される通常のプログラム）のオンデマンド起動、マウントおよび自動マウントポイントのメンテナンスなどの機能を含みます。今回は「status（状態）」コマンドを用いて、vsftpdの状態を表示させます。

??sftpd.service - vsftpd FTP server
     Loaded: loaded (/lib/systemd/system/vsftpd.service; enabled; vendor preset>
     Active: active (running) since Wed 2022-07-13 23:18:30 UTC; 7min ago
    Process: 43829 ExecStartPre=/bin/mkdir -p /var/run/vsftpd/empty (code=exite>
   Main PID: 43830 (vsftpd)
      Tasks: 1 (limit: 1146)
     Memory: 1.0M
        CPU: 5ms
     CGroup: /system.slice/vsftpd.service
             ??43830 /usr/sbin/vsftpd /etc/vsftpd.conf

Jul 13 23:18:30 ip-***-**-**-*** systemd[1]: Starting vsftpd FTP server...
Jul 13 23:18:30 ip-***-**-**-*** systemd[1]: Started vsftpd FTP server.

Enterキーを押すと、上記のように出力されます。出力内容を確認すると「Active: active (running) 」と表示されていますので、vsftpdが稼働している状態であることが確認できました。稼働しているということはインストールされているということも意味しています。