EdgeとSeleniumを使用しPythonでブラウザの自動化を実行してみます。
なお、SeleniumモジュールはPythonの標準ライブラリではありませんので、事前にインストールする必要があります。
■Python
今回のPythonのバージョンは、「3.8.5」を使用しています。(Windows10)(pythonランチャーでの確認)
■Edgeのバージョンを確認する
まず、Microsoft Edge(マイクロソフト エッジ)を起動します。ブラウザが表示されますので、上部メニューから右側の「・・・」をクリックします。クリックするとプルダウンメニューが表示されますので、「設定」をクリックします。
クリックすると、「設定」ページが表示されますので、左側のメニューから「Microsoft Edgeについて」をクリックします。
クリックすると「バージョン情報」が表示されますので、バージョンを確認します。今回は「バージョン 87.0.664.60 (公式ビルド) (64 ビット)」と表示されています。
■Selenium EdgeWebDriverをダウンロードする
Microsoft Edge(マイクロソフト エッジ)のバージョンを確認後、Selenium EdgeWebDriverをダウンロードします。ダウンロードはこちら(https://developer.microsoft.com/en-us/microsoft-edge/tools/webdriver/#downloads)から。
「WebDriver – Microsoft Edge Developer」にアクセスすると、Versionなどが表示されていますので、今回のMicrosoft Edge(マイクロソフト エッジ)の「バージョン 87.0.664.60 (公式ビルド) (64 ビット)」と同じものを確認し、今回は「x64」の文字をクリックします。
クリックすると、ファイルのダウンロードが開始され、Webブラウザで指定されているファイルの保存場所に「edgedriver_win64.zip」というファイルがダウンロードされます。このファイルを解凍します。
解凍すると、フォルダ内に「msedgedriver.exe」というファイルがありますので、これが重要となります。なお、今回は解凍したフォルダを「C:\Users\user\(フォルダパス)」に移動させています。
■Microsoft Edge用のSeleniumツールのダウンロード
移動後、Microsoft Edge用のSeleniumツールのダウンロードします。ダウンロードの際は、Windowsのコマンドプロンプトを起動します。
pip install msedge-selenium-tools selenium==3.141
起動後、上記のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
なお、今回は、pythonランチャーを使用しており、Python Version 3.8.5にインストールを行うために、pipを使う場合にはコマンドでの切り替えを行います。
py -3.8 -m pip install msedge-selenium-tools selenium==3.141
切り替えるために、上記のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
Collecting msedge-selenium-tools
Downloading msedge_selenium_tools-3.141.3-py3-none-any.whl (15 kB)
Requirement already satisfied: selenium==3.141 in c:\pg\python38\lib\site-packages (3.141.0)
Requirement already satisfied: urllib3 in c:\pg\python38\lib\site-packages (from selenium==3.141) (1.26.2)
Installing collected packages: msedge-selenium-tools
Successfully installed msedge-selenium-tools-3.141.3
Enterキーを押すと、インストールが開始され、ダウンロードが完了します。「Successfully installed」と表示されれば、正常にインストールは完了となります。
■EdgeとSeleniumを使用しブラウザの自動化を実行する
インストールの完了後、EdgeとSeleniumを使用しブラウザの自動化を実行するスクリプトを書いていきます。
■コード
from selenium import webdriver browser = webdriver.Edge(r"C:\Users\user\edgedriver_win64\msedgedriver.exe") browser.get('https://www.yahoo.co.jp/')
seleniumモジュールのwebdriverを呼び出して、browserという変数を作成します。変数の中には、webdriver.Edge()と記述し、括弧内に先ほどダウンロードしたSelenium EdgeWebDriverを指定し、格納します。
格納後、browser.get()と記述し、括弧内にMicrosoft Edge(マイクロソフト エッジ)のブラウザで自動で表示したいURLを記述します。今回はYahoo!JapanのURLを指定します。
■スクリプトの実行
今回のスクリプトを「browser_automation_edge.py」という名前で保存し、コマンドプロンプトから実行します。
実行すると、自動でMicrosoft Edge(マイクロソフト エッジ)が起動し、ブラウザが表示され「Yahoo!Japan」にアクセスし、サイトが表示されることを確認できました。なお、ブラウザには「Microsoft Edge」は自動テストソフトウェアによって制御されています。」と表示されます。
コメント