Pythonを用いて与えられた数値のリストを合計し結果を求めるプログラムを作ってみます。
■Python
Google Colaboratory(Google Colab),2023年3月18日時点ではPython 3.9.16が用いられる。
■クラスとメソッドを用いて与えられた数値のリストを合計し結果を求めるプログラム
では、早速クラスとメソッドを用いて与えられた数値のリストを合計し結果を求めるプログラムを作成するために、コードを書いていきます。
■コード
class Calculator:
def calculate_sum(self, numbers):
total = 0
for num in numbers:
total += num
return total
calculator = Calculator()
result = calculator.calculate_sum([1, 2, 3, 4, 5])
print(result)Calculatorというオブジェクトを作成するためのテンプレート（設計図）であるクラスを定義します。定義後、クラス内にdef文を用いてcalculate_sum()というメソッドを定義します。括弧内には、メソッドで渡される最初の引数,パラメータは、インスタンス（作成されたオブジェクト）自体でなければならないため、「self（自己）」と記述し、最初の引数として渡します。次に第2の引数,パラメータとしてnumbersを設定します。このメソッドが呼び出された時の処理として、totalという変数を定義し、その中に数値の「0」を格納し初期化します。その後、for文を用いてnumbersで受け取った値を、num変数に順番に格納します。格納後、初期化されたtotal変数内にnum変数の値を、加算代入演算子”+=（プラスイコール）”を用い加算（足し算）し、結果を再びtotal変数内に格納し、returnとしてtotal変数を返すという処理を記述します。
メソッドを定義後、calculator変数を定義し、その中にCalculator()を格納し、インスタンス化を行います。インスタンス化によりオブジェクトが作成されたことで、クラス内にアクセスできるようになりました。インスタンス化された後に、result変数を定義し、その中で作成したオブジェクトであるcalculatorに対してドット演算子( . )を用いてcalculate_sum()を呼び出します。呼び出した後に括弧内に、角括弧”[ ]”を用いてリストを定義しリスト内に数値を格納した状態で渡します。なお、メソッドの引数,パラメータとしてリスト（オブジェクト）を渡すことができます。
これで数値のリストを合計し結果がresult変数に格納されます。格納後、print()でresult変数内の情報を出力します。
■実行・検証
このコード（セル）を保存し、Google Colaboratory上で、セルを実行してみます。
実行してみると、クラスとメソッドを用いて与えられた数値のリストを合計し、合計した結果を出力させることができました。
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