pendulumモジュールの基本的な使用法について解説しています。
今回は、pendulumを用います。このライブラリ・モジュールは、Pythonの標準ライブラリ・モジュールではありませんので、事前にインストールする必要があります。
■Python
今回のPythonのバージョンは、「3.8.5」を使用しています。(Windows11)
■pendulumモジュールの基本的な使用法
では、早速pendulumを用いたスクリプトを書いていきます。
■コード
import pendulum # 現在の日付と時刻を取得 now = pendulum.now() print("現在の日付と時刻:", now) # 特定の日付と時刻を指定して作成 date = pendulum.datetime(2023, 7, 14, 12, 30) print("指定した日付と時刻:", date) # 特定のタイムゾーンでの日付と時刻を作成 timezone = pendulum.timezone('Asia/Tokyo') date_in_timezone = pendulum.datetime(2023, 7, 14, 12, 30, tz=timezone) print("指定したタイムゾーンの日付と時刻:", date_in_timezone) # 日付と時刻の操作 tomorrow = now.add(days=1) next_week = now.add(weeks=1) prev_month = now.subtract(months=1) print("明日:", tomorrow) print("来週:", next_week) print("先月:", prev_month) # 日付と時刻の書式設定 formatted_date = now.format('YYYY年MM月DD日') formatted_time = now.format('HH:mm:ss') print("書式設定した日付:", formatted_date) print("書式設定した時刻:", formatted_time) # 日付と時刻の差分を計算 diff = now.diff(date) print("日付と時刻の差分:", diff) # 特定のフォーマットでのパース parsed_date = pendulum.parse('2023-07-14') print("パースした日付:", parsed_date)
まずはpendulumモジュールをインポートします。これにより、日付と時刻の操作に便利な関数やクラスが利用可能になります。
現在の日付と時刻を取得
・now = pendulum.now(): now()関数を使用して現在の日付と時刻を取得します。now変数には現在の日付と時刻が格納されます。
print(“現在の日付と時刻:”, now): print()関数を使用して、現在の日付と時刻を表示します。
特定の日付と時刻を指定して作成
・date = pendulum.datetime(2023, 7, 14, 12, 30): datetime()関数を使用して特定の日付と時刻を作成します。今回は2023年7月14日の12時30分を指定しています。
print(“指定した日付と時刻:”, date): print()関数を使用して、指定した日付と時刻を表示します。
特定のタイムゾーンでの日付と時刻を作成
・timezone = pendulum.timezone(‘Asia/Tokyo’): timezone()関数を使用して、’Asia/Tokyo’というタイムゾーンを表すオブジェクトを作成します。
date_in_timezone = pendulum.datetime(2023, 7, 14, 12, 30, tz=timezone): datetime()関数の引数として、タイムゾーンオブジェクトを指定して特定のタイムゾーンでの日付と時刻を作成します。
print(“指定したタイムゾーンの日付と時刻:”, date_in_timezone): print()関数を使用して、指定したタイムゾーンでの日付と時刻を表示します。
■日付と時刻の操作
tomorrow = now.add(days=1): add()メソッドを使用して、現在の日付と時刻に1日を加算して、明日の日付と時刻を取得します。
next_week = now.add(weeks=1): add()メソッドを使用して、現在の日付と時刻に1週間を加算して、来週の日付と時刻を取得します。
prev_month = now.subtract(months=1): subtract()メソッドを使用して、現在の日付と時刻から1ヶ月を減算して、先月の日付と時刻を取得します。
print(“明日:”, tomorrow), print(“来週:”, next_week), print(“先月:”, prev_month): print()関数を使用して、明日、来週、先月の日付と時刻を表示します。
■日付と時刻の書式設定
formatted_date = now.format(‘YYYY年MM月DD日’): format()メソッドを使用して、指定した書式に従って現在の日付をフォーマットします。ここでは、’YYYY年MM月DD日’という書式を指定しています。
formatted_time = now.format(‘HH:mm:ss’): format()メソッドを使用して、指定した書式に従って現在の時刻をフォーマットします。ここでは、’HH:mm:ss’という書式を指定しています。
print(“書式設定した日付:”, formatted_date), print(“書式設定した時刻:”, formatted_time): フォーマットされた日付と時刻を表示します。
■日付と時刻の差分を計算
diff = now.diff(date): diff()メソッドを使用して、2つの日付と時刻の間の差分を計算します。ここでは、現在の日付と時刻と指定した日付と時刻の差分を求めています。
print(“日付と時刻の差分:”, diff): 日付と時刻の差分を表示します。
■特定のフォーマットでのパース
parsed_date = pendulum.parse(‘2023-07-14’): parse()関数を使用して、指定した書式で文字列を解析して日付と時刻を作成します。
print(“パースした日付:”, parsed_date): パースされた日付と時刻を表示します。
■実行・検証
このスクリプトを「p_dt.py」という名前で、Pythonが実行されている作業ディレクトリ(カレントディレクトリ)に保存し、コマンドプロンプトから実行してみます。
実行してみると、pendulumモジュールを用いて日付と時刻の作成、操作、書式設定、差分の計算などを行い結果を出力させることができました。
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