抽象基本クラス、もしくは抽象基底クラス（Abstract Base Class）について解説しています。
抽象基本クラス、または抽象基底クラス(Abstract Base Class, ABC)、とは、Pythonのオブジェクト指向プログラミングにおいて、そのオブジェクトを作成するためのテンプレート（設計図）であるクラスが持つべきメソッドを定義するだけで、そのクラスが実装すべき振る舞いを強制するクラスのことです。（あるクラスが実装すべきメソッドや属性を定義するためのもので、あるクラスがある抽象基底クラスを継承する場合、そのクラスは必ず抽象基底クラスで定義されているメソッドや属性を実装しなければならない。）
抽象基本クラス、または抽象基底クラス(Abstract Base Class, ABC）は、abcモジュールを使用して定義されます。ABCは、抽象メソッドを少なくとも1つ含み、抽象メソッドを実装していないインスタンス化できないクラスです。抽象メソッドとは、サブクラスで実装しなければならないメソッドのことです。
■備考
抽象基本クラス（abstract base class）は、Pythonの機能で、他のクラスの青写真を提供する特別なタイプのクラスです。抽象基本クラス（abstract base class）には、実装は含まれず、代わりに、インターフェイスを提供し、派生した具象クラス（処理を記述したメソッドの集まり）が適切に実装されていることを確認します。なお、抽象基本クラス（abstract base class）はインスタンス化できません。
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