ポリモーフィズム（polymorphism）とは

ポリモーフィズム（polymorphism）について解説しています。

オブジェクト指向プログラミング（object-oriented programming, OOP）において、同じインタフェースを持つ複数のクラス（オブジェクトを作成するためのテンプレート（設計図））やオブジェクト（データとそれに関連する操作（メソッド）をまとめたもの）が、同じメッセージを受け取った場合に異なる振る舞いをすることを言います。これにより、同じメソッド名を持つ複数のクラスやオブジェクトが、それぞれ独自の振る舞いをすることができます。そもそもポリモーフィズム（Polymorphism）という言葉は、「多くの形を持つ」という意味である。

なお、Pythonは動的型付け言語（プログラムの実行時に変数の型（データの種類を示すもの）が自動的に決まる）であり、関数の引数に型の情報を指定する必要がないため、異なる型のオブジェクトでも同じメソッドを呼び出すことができます。これにより、異なるクラスのオブジェクトを同じように扱うことができる。

ちなみに、プログラミング言語理論と型理論では、異なる型のエンティティ（単一の識別可能な個別のオブジェクト）への単一のインターフェイスを提供すること、もしくは同じ関数名を異なる型に使用することを指す。ただし、シグネチャは異なる。シグネチャは、メソッドや関数の名前及び引数の数や型の順序などの組み合わせのこと。