Pythonで生成AIサービスGoogle BARDで生成された返答を取得できるライブラリ「BARD_API」を用いてAIの生成したテキストを取得してみます。
今回は、BARD_APIを用います。このライブラリはPythonの標準ライブラリ・モジュールではありませんので事前にインストールする必要があります。
■Python
今回のPythonのバージョンは、「3.8.5」を使用しています。(Windows11)
■生成AIサービスGoogle BARDから情報を取得するための準備
今回準備を行うためにGoogleChromeを用います。GoogleChromeを起動し、Webブラウザで生成AIサービスGoogle BARD(https://bard.google.com/)にアクセスします。アクセス後、Meet Bard – Google(https://bard.google.com/)を開いた状態でGoogle Chromeデベロッパーツールを起動します。起動する際はWindowsの場合は「Ctrl + Shift + i」(ショートカットキー)が利用できます。MacOSの場合は「command + option + i」(ショートカットキー)が利用できます。
それ以外の場合は、GoogleChromeのWebブラウザで右上に3点リーダーアイコン(⋮)と呼ばれるアイコンがあります。こちらをクリックします。
クリックするとメニューが表示されますので、メニューから「その他のツール」をクリックします。
クリックするとさらにメニューが表示されます。このメニューから「デベロッパーツール」をクリックします。
デベロッパーツールを表示後、「Application」という項目がありますので、こちらをクリックします。
クリックすると左側に「Storage」という項目がありますので、この項目内の「Cookies」をクリックします。クリックすると「https://bard.google.com/」のURLが表示されますので、さらにこちらをクリックします。
クリックすると、「https://bard.google.com/」のCookies情報が表示されますので、「Filter」で「__Secure-1PSID」と検索すると、__Secure-1PSIDが表示されますので「Value」の情報をコピーし保存します。
これで準備は完了となります。
■BARD_APIを用いてAIの生成したテキストを取得するプログラムコードを書く
では、次にBARD_APIを用いてAIの生成したテキストを取得するプログラムコードを書いていきます。
■コード
- from bardapi import Bard
- import os
- os.environ[‘_BARD_API_KEY’]=”デベロッパーツールから取得した情報”
- response = Bard().get_answer(“今日の天気は?”)[‘content’]
- print(response)
今回はfrom importを用いてbardapiのBardを呼び出します。さらにPythonの標準ライブラリであるosモジュールをimportで呼び出します。
次にos.environを用いて_BARD_API_KEYとして、設定値(先ほどデベロッパーツールからコピーし保存した情報)を格納します。
格納後、responseという変数を定義し、その中でBard()に対して(.)ドット演算子を用いてget_answer()を呼び出します。括弧内には引数,パラメータとしてAIに対してのメッセージを渡します。今回は「今日の天気は?」とします。その後、返された返答のコンテンツ部分(”[ ]”角括弧を用いて指定)のみ、response変数に格納します。
格納後、response変数内の情報をprint()で出力させます。
■実行・検証
このコードを「ai_anser.py」という名前で、Pythonが実行されている作業ディレクトリ(カレントディレクトリ)に保存し、コマンドプロンプトから実行してみます。
実行してみると、生成AIサービスGoogle BARDで生成された返答を取得し、取得された返答を出力させることができました。
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