Pythonでmouseモジュールのmouse.move()を使ってマウスを指定した位置に移動させてみます。
今回はmouseモジュールを用います。このライブラリ、モジュールはPythonの標準ライブラリではありませんので、事前にインストールする必要があります。
■Python
今回のPythonのバージョンは、「3.10.9」を使用しています。(Windows11)(pythonランチャーでの確認)
■mouse.move()を使ってマウスを指定した位置に移動させる
では、早速mouse.move()を使ってマウスを指定した位置に移動させるスクリプトを書いていきます。
■コード
import mouse def move_mouse(x, y): mouse.move(x, y, absolute=True, duration=0.2) move_mouse(500, 300) # マウスを座標 (500, 300) に移動させる
まず、mouseモジュールをインポートしています。これにより、マウスの動作を制御するための関数やクラスを利用できるようになります。
def文を用いてmove_mouseという名前の関数を定義します。この関数は、`x`と`y`という2つの引数,パラメータを受け取ります。これらは、マウスを移動させたい座標を表します。
次にmouse.move(x, y, absolute=True, duration=0.2)と記述します。これは実際にマウスを移動させる処理を行っています。mouse.move()関数を呼び出すことで、マウスを指定した座標に移動させることができます。引数としてオプションを指定しています。`x`: 移動先のX座標、`y`: 移動先のY座標、`absolute=True`は絶対座標を使用して移動することを意味します。つまり、デスクトップ上の指定した座標に直接移動します。`duration=0.2`は移動にかかる時間を秒単位で指定しています。この場合、0.2秒かけて指定した座標に移動します。
最後の行では、先ほど定義した`move_mouse`関数を呼び出しています。引数として、今回は500と300を渡しているため、この行の実行によってマウスは座標(500, 300)に移動します。
■実行・検証
このスクリプトを「i_m.py」という名前で、Pythonが実行されている作業ディレクトリ(カレントディレクトリ)に保存し、コマンドプロンプトから実行してみます。
実行してみると、画像にすると分かりにくいので移動した瞬間は載せれませんでしたが、mouse.move()を使ってマウスを指定した位置に移動させることを確認できました。
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