SSHを使用しコンピュータからAndroidにアクセスしてみます(ルートなし)。
SSHを使用しAndroidスマートフォン端末に安全にファイルを転送できます。Androidにリモートでアクセスすることもできます。さらに、Androidの内部ファイル構造にアクセスすることもできます。しかし、SSHアプリのほとんどは、端末をroot化する必要があります。今回紹介するのは、root化しなくても、AndroidにSSHでアクセスすることができます。
■環境
Windows 10 Pro
Androidスマートフォン(Moto G8 Power)
■AndroidでSSHサーバーを利用する
「Playストア」アプリをタップします。
タップすると、「Playストア」が起動しますので、上部にある「アプリやゲームを検索する」と表示された検索バーをタップします。
タップした後に「sshelper」と入力します。入力すると検索結果の上に「SSHelper」というアプリが表示されますので「インストール」をタップします。
タップすると、インストールが開始されます。
しばらくすると、「インストール」ボタンが「開く」ボタンに変更されますので、ボタンをタップし、アプリを開きます。
アプリを開くと、下記のメッセージ(ポップアップ)が表示されます。
Enable File Writing(ファイル書き込みの有効化
)Current Android settings disable file writing for SSHelper, and enabling requires a user action. In the next screen, choose “Permissions” and enable the “Storage” option. Press OK to continue, Cancel to revert to the original state.(現在のAndroidの設定では、SSHelperのファイル書き込みが無効になっており、有効にするにはユーザーの操作が必要です。次の画面で “Permissions “を選択し、”Storage “オプションを有効にしてください。OK」を押すと続行し、「Cancel」を押すと元の状態に戻ります。)
表示されますので、ポップアップ内の「OK」ボタンをタップします。
タップすると、「SSHelper」のアプリ情報が表示されますので、「許可」をタップします。
タップすると「許可しない」項目に「ファイルとメディア」という文字が表示されますので、こちらをタップします。
タップすると、「このアプリのファイルとメディアへのアクセス権限」という項目があり、「許可しない」が選択されていますので、「すべてのファイルの管理を許可」をタップし、許可を変更します。
変更後、SSHelperのアプリに戻ります。
戻った後に、アプリ画面の上にある「CONFIGURATION」をタップします。タップすると、「Server address(assigned)(IPアドレス)」、「SSH Server port number」が表示されています。この2つはSSH接続する際に必要となりますので情報を保存します。さらにこの2つ以外にユーザー名とパスワードが必要なのですが、デフォルトのログインユーザー名とパスワードは “admin “となっています。
■Windows10でCMD(コマンドプロンプト)を使用しAndroidスマートフォンにアクセスする
SSH接続に必要な情報を保存した後に、SSHelperを起動したままのAndroidスマートフォンを放置し、Windows10上でコマンドプロンプトを起動します。
ssh admin@***.****.***.***(IPアドレス) -p 2222
起動後、上記のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
The authenticity of host ‘[***.***.***.***]:2222 ([***.***.***.***]:2222)’ can’t be established. ECDSA key fingerprint is SHA256:******. Are you sure you want to continue connecting (yes/no/[fingerprint])?.
Enterキーを押すと、上記のメッセージが表示されますので、「yes」と入力し、Enterキーを押します。
Enterキーを押すと、SSH接続が行われ、Androidスマートフォンにアクセスすることができます。
コメント