Pythonでsuper()を使って親クラスのメソッドを呼び出すクラスを定義する

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Pythonでsuper()を使って親クラスのメソッドを呼び出すクラスを定義し、実装してみます。

■今回の環境(Python)

今回のPythonは、バージョン3.9.16を用いる。(なお、Google Colaboratory(Google Colab)を使用。)

■super()を使って親クラスのメソッドを呼び出すクラスの定義

では、早速super()を使って親クラスのメソッドを呼び出すクラスを定義するコードを書いていきます。

■コード

class Parent:
    def __init__(self, name):
        self.name = name

class Child(Parent):
    def __init__(self, name, age):
        super().__init__(name)
        self.age = age

child = Child("テストちゃん", 5)
print(child.name)  
print(child.age)

今回はPersonというオブジェクトを作成するためのテンプレート(設計図)であるクラス(親クラス )を定義します。このクラスは、定義後、クラス内にdef文を用いて’__init__’と記述し、コンストラクタを使います。括弧内には、メソッドで渡される最初の引数,パラメータは、インスタンス(作成されたオブジェクト)自体でなければならないため、「self(自己)」と記述し、最初の引数として渡します。次に第2の引数,パラメータとしてnameを設定します。なお、最初の「self(自己)」という引数,パラメータを介して、「name」というクラスのインスタンス変数が初期化されます。この時にself(自己)に対してドット演算子( . )を用いて「name」を指定します。

次にChildというオブジェクトを作成するためのテンプレート(設計図)であるクラス(子クラス)を定義します。括弧内には引数,パラメータとしてPersonを渡します。これでPersonが継承されます。クラスを定義後、クラス内にdef文を用いて’__init__’と記述し、コンストラクタを使います。括弧内には、メソッドで渡される最初の引数,パラメータは、インスタンス(作成されたオブジェクト)自体でなければならないため、「self(自己)」と記述し、最初の引数として渡します。次に第2の引数,パラメータとしてnameを設定し、第3の引数,パラメータとしてageを設定します。設定後、super()を用いて親クラス(Person)の__init__() を呼び出します。呼び出す際に括弧内にはnameを設定します。これで子クラス(Child)がインスタンス化されたときに、親クラス(Person)の __init__ が呼び出され、nameが初期化されます。次に「self(自己)」という引数,パラメータを介して、「age」というクラスのインスタンス変数が初期化されます。この時にself(自己)に対してドット演算子( . )を用いて「age」を指定します。これで子クラス(Child)のインスタンスには、nameとageの2つが含まれる。

クラス(子クラス)を定義後、childという変数を定義し、その中でChild()を用います。これでインスタンス化を行います。インスタンス化によりオブジェクトが作成されたことで、クラス内にアクセスできるようになりました。この時に括弧内に第1の引数,パラメータとしてnameに渡す要素(今回は”テストちゃん”)を渡します。次に第2の引数,パラメータとしてageに渡す要素(今回は5)を渡します。渡した後に作成したオブジェクトであるstudent1に対して(.)ドット演算子を用いてnameとageを呼び出し、属性の情報をprint()で出力します。

■実行・検証

このコード(セル)を保存し、Google Colaboratory上で、セルを実行してみます。

実行してみると、super()を使って親クラスのメソッドを呼び出すクラス(子クラス)を定義し、子クラス(Child)のインスタンス化し、各属性の情報を出力させることができました。

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